2019年5月25日土曜日

ウタ、ライブ4出演者紹介その1「経血」(茨城)

削ぎ落ちてるけど骨が見えるわけではない、あくまで肉。よく血の滲む。そういう音です。

「自分で観たもの聞いたものしか信じるな」と言ってた人がいたけど、シンプルな音のバンドこそそうで、実際に観なければチープなのかカッコいいのか迫力があるのか、それは観てみないとわからない。
 

経血のドラマーであり悲観レーベルのオーナーでもあるツトムさんが以前にやっていたバンドのラストライブを観たことがあります。あっという間に始まって、あっという間に終わっていきました。呆然とした。
「あっという間」って、こっちが言葉みたいな雑なもの(なにかを知覚して「あ」、と言ってる自分)を忘れさせる瞬間のことで、チカラのある音楽って人をそうさせると思います。やっぱり、血を見たりすると「あ」って思うし、痛い(痛そう)とか可愛そうとかそういう言葉の領域はあとからノロノロやってくるばかりで、その瞬間には「あ」と口を開け呆然とした間抜けヅラ以外は何もないじゃないですか。ハードパンクのスピード感って、決してbpmのことじゃなくて、人の言葉を置き去りにしていくカッコよさのことだと思うのです。経血は、ちゃんとハードパンクしてると思うのです。

(文責 Vo,Sax及川耕碩)



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