musennekoは、てろてろのベーシスト・ミサキによるソロプロジェクト。
ギターとエフェクターを使い「起伏あるドローン」を作るのを得意とする。
ミサキ君とはてろてろメンバーでも最も古い付き合いで、普段は気のいい友達という感じなのですが、 musennekoをしている時の彼には一種近づきがたい迫力があります。
ノイズとかドローンといった音楽は基本が無調性なので、何も知らずに聴くのにはコツがいると思うのですが(実際、10代の多感な頃は歌謡曲とかフォークとかシンプルなパンクロックばかり聴いていた自分にとって最も苦手なジャンルだった)、musennekoの作るドローンは聴いていて疲れず飽きがきません。
無調整なのに起伏があり、持続音なのにサビがあるかのような、明確なリズムはないのに踊りだしたくなるような、内発的なリズムが聴いた者の中にじわじわと湧いてくる、音量と間合いの美学と存在感がある。主張のための音楽でない、それなのにぼんやりと通り過ぎるように終わっていかないのは明確な意思でコントロールされているからで、様々なミュージシャンとコラボしても必ず、単なるバックトラック奏者ではない一ノイジシャンとしてのmusennekoの印象を強烈に残していく。
今回はオープニングアクトとして、開場直後からの演奏です。お見逃しなく。
(Vo,Sax 及川耕碩)
0 件のコメント:
コメントを投稿